データベースエンジニアのフリーランス単価相場は?年収・スキル・仕事・案件獲得

会社員として働く「データベースエンジニア(DBエンジニア)」の方で、起業や独立を検討中の方も多いのではないでしょうか。

フリーランスエンジニア向けに業務委託の求人案件を紹介するエージェントも増えており個人事業主で仕事をする環境は整ってきています。

この記事では、フリーランスのデータベースとして独立する方法や単価相場・年収、案件の獲得方法を紹介します。

フリーランスのデータベースエンジニアという働き方

会社に所属せず個人で仕事を受注して働くフリーランスのITエンジニアも増えています。

ところで、データベースに関する仕事を専門とするデータベースエンジニアもフリーで働くことは可能なのでしょうか。

データベースエンジニアはフリーランスになれる?

結論からお伝えすると、会社員として3年ほど経験を積んだデータベースエンジニアが独立してフリーランスで働くことは可能です。

ただし、留意しておく点として、専業のデータベースエンジニアが設計・構築するデータベース(DB)案件は減少傾向にあります。

ソフトウェアにDBがパッケージングされることや、インフラエンジニアやサーバーサイドエンジニアがDB設定なども実施するケースが増えているためです。

一方で、大規模システムのDBや分散処理技術などを活用したハイスキル案件など高度な知見が必要とされる領域では専業のデータベースエンジニアが必要とされるプロジェクトもあります。

データベースエンジニアの案件数・フリーランス求人動向

データベースエンジニアのフリーランス市場を確認する指標として、企業が募集する求人数があります。

実際にどの程度データベースエンジニアの案件が掲載されているか、エージェントサイトで調べてみたところ、レバテックフリーランスでは314件、プロエンジニアでは21件でした。

業務委託のエンジニア案件では、企業に常駐して仕事をするタイプがほとんどですが、最近ではリモートや在宅ワークで稼働する案件も増加傾向にあります。

フリーランスエージェントでは、サイト上に案件を公開しない非公開求人も多くあります。実際の求人数が気なる際は直接確認してみてもよいでしょう。

データベースエンジニアの仕事内容

ここからは、フリーランスで働くデータベースエンジニアの仕事内容について紹介します。

データベースの設計・開発

データベースエンジニアは、顧客や事業部門からの要望を整理して、最適なデータベースを開発します。

DB設計では、格納するデータの量や保持する形式を検討し、データモデリングをおこないます。

開発では、Oracle Database、Microsoft SQL ServerPostgreSQLMySQLなどのデータベースアプリケーションを利用します。

データベースの管理・運用

アプリケーションなどの開発者と連携して、データベースの管理をおこなう仕事です。データベース管理者(DBA)という役割で呼ばれることもあります。

データベースに関するソフトウェアのインストールやアップグレード、定期的なバックアップや障害発生時のリカバリなどをおこないます。

SQLなどのデータベース操作言語のほか、DBMSRDBMSなどのデータベース管理システムに関する知識も必要です。

コンサルティング

データベースに関するコンサルティングや企画・提案を担当するプロジェクトもあります。

情報セキュリティやビッグデータクラウドなどの注目が高まっており、それらに付随した案件も増えています。

情報システムやネットワークへの不正な侵入を防止するためのDB構成やクラウドデータウェアアハウスでの大規模な分析基盤の提案などおこないます。

データベースエンジニアの単価・平均年収

データベースエンジニアの収入は、会社員とフリーランスでどのように異なるのでしょうか。フリーランスで独立することで収入アップは望めるのでしょうか。

ここでは、フリーランス案件の単価相場と年収をみていきましょう。

データベースエンジニアの単価相場(フリーランス

週5日クライアント先に常駐するタイプの案件で、データベースエンジニアがフリーランスで働く報酬の相場は1ヶ月あたり約65万円です。

フリーランスエージェントで募集中の求人案件を検索できるフリーランススタートの調査(2019年5月)では、最低単価が30万円、最高単価は150万円とされています。

業務委託のフリーランス案件では、経験年数やスキルが重視されます。経歴次第では、年収1,000万円以上も十分稼ぐことができるでしょう。

データベースエンジニアの平均年収(会社員)

一方で、会社員で働くデータベースエンジニアの年収というと、どの程度が目安になるのでしょうか。

求人ボックスの給料ナビによると、データベースエンジニアの求人票から集計された、正社員の平均年収は約549万円、派遣社員の平均時給は2,102円です。

これは、一般的な会社員の平均年収と比べても十分高い金額でしょう。

フリーランスのデータベースエンジニアになるには

未経験からでもフリーランスのデータベースエンジニアを目指すことはできるのでしょうか。

ここからは、データベースエンジニアとして独立する方法を紹介します。

実務経験があれば、すぐ独立できる

すでにデータベースエンジニアとして会社に勤務していて経験が3年ほどあれば、すぐにでも独立してフリーで仕事をすることができます。

いきなり会社を辞めるのが不安なようであれば、何社かフリーランス向けのエージェントに登録してカウンセリングを受けてみてもよいでしょう。

未経験なら就職・転職して経験を積む

まったくの未経験からいきなりフリーランスで独立しても、仕事をうけることができず生活が難しいです。

最初は正社員で就職して、独立に必要な実務経験を積むことを目指しましょう。

未経験可のデータベースエンジニアを募集する採用求人を中心に選考を受けますが、その過程で資格取得に挑戦してもよいでしょう。

フリーランスのデータベースエンジニアに必要なスキル

DB設計・開発スキル

データベースエンジニアの案件には、DB設計やデータモデリングなどの経験が必要です。

OracleMicrosoftなどのデータベース製品やMySQLPostgreSQLなどOSSに関する知識も勉強しておきましょう。

MongoDB、Redis、Memchachedなど高速なデータ処理技術が求められる現場もあります。

ロジカルシンキング

データベースの設計や運用において、論理的思考が強く求められます。設計や開発段階では、業務分析をおこなう際のヒアリングや論理モデルの構築などでロジカルな思考は欠かせません。

運用においても、トラブルの原因究明や対処など合理的な解決を求められる場面が多いのです。

インフラスキル

ネットワークやサーバーなどのインフラエンジニアのスキルもデータベースと密接に関連する分野といえるでしょう。

LinuxUNIXなどのOSやミドルウェアに関する知識が必須となる案件も多いです。

インフラ環境としてパブリッククラウドを利用する現場も増えており、AWS、Azure、GCPなどのクラウド製品を利用した経験もあるとよいでしょう。

データベースエンジニア案件を獲得する方法

また、データベースエンジニアがフリーで継続的に仕事をしていくには、安定的な案件の獲得が欠かせません。

ここでは、フリーランス案件の探し方を紹介します。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエンジニアが仕事を探す方法で一般的なのは、エージェントを利用することです。

案件の紹介をうけるために、登録の面談が必要ですが、オンラインに対応しているエージェントがほとんどです。

職務経歴書やスキルシートを提出して、希望条件を伝えると、マッチするフリーランス案件を紹介してくれます。

エージェントにより保有案件や担当の相性などもあるため、一社に絞るのではなく複数を並行して利用するとよいでしょう。

自分で営業する

知り合いや取引先の紹介など、自分のつてから案件をひっぱってくることもできるでしょう。

エージェント経由の案件では、エージェントの仲介手数料が引かれた金額が報酬となりますが、クライアントと直接の仕事では全額が報酬となる点がメリットです。

一方で、契約手続きや条件交渉なども自分でおこなう必要があるため、独立したてのフリーランスは注意が必要です。

指名での依頼を増やすためにはセミナーでの講演や書籍の出版、Webでの情報発信などが有効でしょう。

高単価なデータベースエンジニアになるために

フリーランスのデータベースエンジニアがより高単価で仕事をするためには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。

より商流の浅い案件に参画する

フリーランスが単価を上げていくことを考える際に、大きなポイントとして商流の深さがあります。

商流が浅いとは、発注元のエンド企業とフリーランスの間に入る中間業者が少ないことで、商流が深いとは間の会社が多いことを意味します。

エンド企業から直接発注を受けた企業を「一次請け(元請け)」とすると、一次請けから発注を受けた企業は「二次請け」さらにその下に「三次請け」という構造です。

エンド企業が支払う金額にもよりますが、より元請けに近い会社から案件を受注したほうが中間マージンが減り、フリーランスの手元に残る報酬が増えるということです。

上流工程やマネジメント経験を積む

同じデータベースエンジニアの案件でも、要件定義や設計、企画などより初期におこなう工程のほうが、経験や幅広い知識を求められるため単価も高くなる傾向にあります。

企画や提案には、技術者としての知識のほか、ベンダーコントロールやプロジェクトマネジメントなどビジネススキルも必要になってきます。

また、同じデータベースエンジニアでも現場でプレイヤーとして仕事をする場合よりもPLやPMとして、プロジェクトをリードするほうが単金も大きいです。

時給や単価を上げたい場合は、それらを意識して仕事に取り組むと良いでしょう。

データベースエンジニアの今後と将来性

データベースエンジニアは今後もフリーランスとして安泰でしょうか。求人動向やトレンドについて見ていきましょう。

従来型の案件は減少傾向

データベースエンジニアが主に担当していたOracle Database、Microsoft SQL Serverなどの従来型の案件は、徐々にですが減少の傾向が見られます。

運用や監視、管理など、インフラエンジニアの仕事にシフトしている面もあり、今後はデータベースのみの案件は以前に比べると少なくなっています。

ビッグデータのトレンドは続く

データウェアハウス(DWH)やデータレイク、データマートなどの分析基盤や機械学習、AI(人工知能)などビッグデータ需要はトレンドといえるでしょう。

オンプレミス環境だけでなく、クラウド環境の経験やETL、データパイプラインなども含めたアーキテクチャ設計などデータマネジメントの知見を身につけるとよいでしょう。

クラウドの重要性が高まる

コストや安定性の面でクラウドサービスの優位性は高く、従来環境からクラウドへの移行が加速度的に浸透していっています。

データベースエンジニアにおいても、この流れは無視できず、今後はAWS、Azure、GCPなどクラウド製品に関する知識や経験はより求められるでしょう。