第二新卒で広報担当者に転職｜求人の探し方、書類・面接の選考対策

第二新卒で異職種から広報担当者への転職を目指す際の求人探しのポイントや、書類選考および面接対策について紹介します。広報・PRはコミュニケーションや情報発信が重要な役割を果たす分野であり、未経験からでもチャンスがあります。

ただし、広報職は求職者からの人気が高い職種のため転職サイトの活用や業界イベントの参加など、他の候補者との差別化を心がけましょう。また、履歴書や職務経歴書の書き方やポートフォリオ作成にも注力し、自身の魅力をアピールすることが大切です。

未経験から広報として入社できるまでの詳細なステップとコツを順を追って解説しますので、自信を持って転職活動を進めていただければと思います。

第二新卒で広報・PR担当者になるには

第二新卒で広報・PR職に転職するための一般的なステップや方法を以下に示します。異職種から広報に転職する際には、自己PRやスキルのアピールが重要ですので、焦らず着実に取り組むことが大切です。

基礎知識の習得

広報やPR(パブリックリレーションズ)の基本的な概念や手法を学びましょう。関連する書籍やオンラインコースを活用して、知識を深めることが重要です。

ポートフォリオの構築

未経験からの転職でも、実務経験や実績を示すことができるポートフォリオを作成しましょう。ブログやSNSでの記事執筆、個人プロジェクトなど、自身のPR活動を実践することができます。

人脈づくり

Yentaやeight、LinkedInなどのビジネスSNSやプロフェッショナル交流サービスを活用して、業界の専門家や広報担当者とつながりましょう。交流を通じて情報収集やアドバイスを得ることができます。

研修やセミナー参加

広報・PRに関連する研修やセミナーに参加することで、知識の向上や業界の最新動向を把握できます。また、参加したイベントをポートフォリオに記載することも考えましょう。

志望動機の明確化

転職活動では、なぜ広報・PRの職に興味を持ち、なぜ自分が適任であると考えるのかを明確に伝えることが重要です。志望動機を整理し、自己分析を行いましょう。

エントリーレベルの仕事を探す

未経験から広報・PRの職に転職する際は、エントリーレベルのポジションを探すことから始めることが一般的です。経験を積みながらステップアップしていくことができます。

広報・PR業界はコミュニケーションスキルやクリエイティビティが重要な要素となりますので、これらのスキルを養いながら焦らず取り組んでいくことが成功への鍵となります。

第二新卒の転職で未経験から広報担当者に転向する方法

第二新卒の転職で未経験から広報担当者にキャリアチェンジすることは可能なのでしょうか。具体的な2つの方法を以下で説明します。

未経験可の求人に応募して広報・PR担当者として採用される

まずは、正社員の広報担当者として入社することを目指しましょう。未経験OKの求人を探して選考に応募していくことが大切です。

広報・PRの求人を探す

転職サイトや求人情報サービスを利用して、未経験可の広報・PR求人を検索しましょう。自分の興味やスキルに合ったポジションを探していきます。

志望動機を明確化する

応募時には、なぜ広報・PRの仕事に興味を持ち、その企業で働きたいのかを明確に伝える志望動機を書類に記載します。

選考対策した応募書類の作成

職務経歴書と履歴書のほかに個人的な活動を示すポートフォリオを作成し、自身のクリエイティビティやコミュニケーション能力をアピールします。

面接でのアピール

面接時には、未経験でも広報・PRの職に適している理由や、自分の強みを具体的に説明し、熱意を伝えることが重要です。

派遣、契約社員、アルバイトから正社員の広報担当者を目指す

正社員で広報・PR職への転職を厳しいと感じた際は、派遣社員や契約社員、アルバイトなどで入社して、実務経験を積むことを優先するのも方法のひとつです。

採用ハードルの低い広報・PR求人を探す

派遣、契約社員、アルバイトといった形態で、広報アシスタントやマーケティング事務など採用されやすい広報・PR職を探します。経験を積みながらスキルを磨く機会を得られます。

経験を積む

初めての仕事でも、広報・PRの基本的なスキルや知識を学びながら、実務経験を積みます。コミュニケーション、文章作成、イベント企画などを学ぶことができます。

応募書類の更新

アシスタント業務での就業経験を通じて培ったスキルや成果を職務経歴書に反映させ、次のステップとして正社員の広報職を目指す準備を行います。

転職活動の実施

既存の経験とスキルをアピールし、正社員としての広報・PR職を目指して転職活動を進めます。過去の実績や成果を強調してアピールすることが重要です。

これらの方法を組み合わせて、未経験から広報・PRの職に転職する道を進むことができます。焦らず着実にスキルを積み、自身の魅力をアピールすることを忘れずに取り組んでみてください。

未経験から広報を目指すならPR支援企業への転職も有効

営業職での就業や広報コンサルティングなどのクライアントワークに抵抗がなければ、PR会社や広告代理店、メディアへの転職もおすすめです。

具体的には、以下の就職先は広報担当者としてのキャリア形成に有効です。それぞれの業界に向けた転職のポイントを説明します。

PR会社

クライアントから依頼を受けて広報業務を代行するPR会社では、広報に関する大小様々な経験とスキルを磨くことができます。放送局や新聞、雑誌、ラジオなどのメディアと連携した企画、イベント、記者発表、プレスリリースの作成などを学べます。

仕事では複数のクライアントと関わる機会があり、異なる業界やテーマに関する広報活動に携わることができます。多様な経験を積みながらスキルを磨くことができます。

広告代理店

広告代理店にも、広告宣伝ではなくPRを扱う部門があり、そこに所属してクライアントの広報活動を支援できます。新商品の発売や大規模なキャンペーンの企画・制作に関わることも夢ではありません。ドキュメント作成、メディアへの情報提供、戦略の立案などを学びながら成長できます。

広告代理店では、クライアントとのコミュニケーションが重要です。担当者のニーズを理解し、効果的な広報戦略を提案・実行するスキルを身につけることができます。

メディア

テレビ、新聞、出版、ウェブなどのメディア企業では、ジャーナリズムや報道の原則を学びながら、情報発信やコンテンツ制作に関わることができます。メディア業界の仕組みや流れを理解することで、広報活動に役立ちます。

メディア企業での経験を通して、正確かつ魅力的な表現手法を磨くことが可能です。また、記事やコンテンツの執筆、編集作業に関わると文章力を高めることができます。

SNS支援会社

ソーシャルメディアの運用代行をおこなうSNS支援会社では、TwitterやInstagram、LINEなどSNSの活用方法や運用テクニックを学ぶことができます。企業やブランド、製品の認知向上を支援し、オンラインでの広報活動を担当する仕事です。

SNS支援会社では、クライアントとの密な連携やコミュニケーションが重要です。一般消費者のニーズを理解し、リアルタイムに効果的なSNS施策を提案・実行するスキルを磨くことができます。

これらの業界での経験を通じて、広報業務に関する知識とスキルを積み、未経験からでも広報・PRの職にステップアップすることが可能です。自分の興味や適性に合った選択肢を検討し、積極的に学び、経験を積むことが成功への道です。

第二新卒で広報担当者を募集する就職先

第二新卒で広報担当者を募集する就職先を以下で説明します。

大手企業

大手企業は一般に規模が大きく、広範な業務やプロジェクトを展開しています。広報担当者としてのキャリアを積むことができる一方で、広報チームが複数人で構成されていることがあり、業務分担が行われることも。広報戦略やブランド戦略を支える役割を果たし、企業のイメージ向上や外部とのコミュニケーションを担当することがあります。

中小企業

中小企業では、広報担当者が直接企業の戦略に関与することが多いです。広報業務だけでなく、広告やマーケティング、イベントの企画・運営など、幅広い業務に携わるチャンスがあります。少数精鋭の環境で働くことで、多岐にわたる経験を積むことができ、自身のスキルを総合的に発展させることができます。

スタートアップ

スタートアップ企業は成長段階にあり、限られたリソースの中で広報活動を展開する必要があります。広報担当者は企業のブランドを確立し、新たな顧客やパートナーを獲得する役割を果たします。スタートアップ独特のスピード感や創造的な活動が求められ、柔軟性やアイデアの実現力が重要です。

NPO (非営利団体)

NPOは社会的な課題解決や社会貢献を目指す組織であり、広報担当者はその使命や活動を広く伝える役割を果たします。広報業務だけでなく、寄付キャンペーンやイベントの企画、メディアとの連携など、多岐にわたる活動に関与することができます。社会貢献の意義を感じながら広報業務に取り組むことができます。

これらの就職先はそれぞれ異なる特徴や環境を持っていますが、自身のキャリア目標や興味に合った場所で、広報担当者としてのスキルや経験を積み重ねていくことが重要です。

第二新卒で広報担当者を募集する求人の探し方

第二新卒で応募できる広報担当者の求人を探す際の具体的な方法を以下に説明します。

転職サイトの活用

リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなどオンラインの転職サイトを利用して、広報・PRの求人情報を検索しましょう。検索窓に「広報」や「PR」といったキーワードを入力して、関連する求人をチェックします。

企業のホームページ

希望する企業のホームページを訪れ、採用情報ページを確認してみてください。多くの企業は自社のウェブサイトで求人情報を公開しています。

業界団体やイベント参加

広報・PR業界の団体やイベントに参加して、業界の最新情報をキャッチアップしましょう。イベントで人脈を広げることで、求人情報を得るチャンスが増えます。

転職エージェントの利用

専門の転職エージェントを活用して、自身のスキルや希望条件に合った求人情報を提供してもらうこともできます。エージェントは求人情報を提供するだけでなく、転職のアドバイスも行ってくれます。

広報業界の専門媒体

広報業界の専門媒体や雑誌をチェックして、求人情報を探してみてください。業界のトレンドや企業情報も知ることができます。

これらの方法を組み合わせて広報・PRの求人情報を収集し、自身のキャリア目標や希望に合った求人に積極的に応募してみてください。

第二新卒の広報担当者を募集する求人の応募要件

第二新卒の広報/PR担当者を募集する求人の一般的な応募要件を以下に示します。ただし、求人内容は企業や業界によって異なるため、具体的な要件は求人情報を確認する際に確認することが重要です。

学歴

大卒以上の学歴を求める場合が多いです。広報業務はコミュニケーション能力や文章力が重要ですので、関連する学部（文学部、社会学部、メディア学部など）の卒業生を歓迎することがあるでしょう。

経験

第二新卒向けの求人である場合、広報業務の経験は必須ではありません。しかし、インターンシップやアルバイトなどで広報・PRに関する経験があるとアドバンテージです。

コミュニケーション能力

良好なコミュニケーション能力が求められます。効果的な情報発信やメディアとの連携、イベント企画などでコミュニケーションスキルが必要です。

文章力

魅力的な記事やプレスリリースを執筆できる文章力が求められます。的確な言葉で情報を伝える能力が重要です。

マルチタスク能力

複数のプロジェクトやタスクを同時に進行できるマルチタスク能力が必要です。広報業務はさまざまな活動が同時に進行することがあります。

クリエイティビティ

新しいアイデアや斬新な視点を持ち、クリエイティブな広報活動に貢献できる能力が重要です。

PCスキル

ワード、エクセル、パワーポイントなどの基本的なオフィスソフトの操作能力が求められます。画像編集ソフトやSNSツールの使用経験もプラスとされることがあります。

チームワーク

広報チームや他部署との協力が必要ですので、チームワークを重視することが多いです。

求人情報を詳細に確認し、企業ごとの応募要件や重視するスキルを理解することが重要です。また、自分の履歴や経験を適切にアピールすることで、応募の際に有利になることがあります。

第二新卒で広報部門への転職に苦戦した際の対処方法

第二新卒で未経験から広報担当者への転職で苦戦した場合の対策を以下に示します。

応募先が見つからない場合

求人がうまく探せない場合や興味を惹かれる応募先がない場合への対処方法を説明します。

応募対象となる求人の幅を広げる

広報業界に限らず、関連する職種や業界を探してみましょう。PR業務に関連するマーケティングやコミュニケーションのポジションも検討する価値があります。

人脈やイベントを活用する

プロフェッショナルネットワーキングサイトや業界イベントを利用して、業界の専門家や広報担当者とつながり、求人情報を得るチャンスを広げましょう。契約社員やアルバイトの広報求人は人づてのほうが見つけやすいです。

転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談して、自身のスキルや希望に合った求人情報を提供してもらうことも考えてみるとよいでしょう。求人サイトにでてこない非公開の広報求人を保有している場合があります。

書類選考に通らない場合

広報職の求人を探して応募しても、書類選考で落ちてしまう場合は、職務経歴書や履歴書に問題があります。改善の方法を以下に記載します。

応募書類の見直し

履歴書や職務経歴書を見直し、自分の強みや経験を具体的にアピールできるように工夫しましょう。広報業務に関連するスキルや経験を前面に出すことが重要です。

紹介文や志望動機の充実

カバーレターを丁寧に書き、応募企業への熱意や志望動機を具体的に伝えることが求められます。

関連する実績を記載

インターンシップやアルバイト、学外活動での成果や経験を具体的に記述し、自分の広報への関心と適性を示しましょう。

面接に通らない場合

書類は通過するものの、面接で落ちてしまう場合は、面接対策を実施しましょう。

準備と練習

より良い印象を与えるために、面接の質問に対する準備と練習を行いましょう。自己紹介や志望動機、過去の経験について具体的な例を準備しておきましょう。

広報業界の知識の向上

広報業界の基本的な知識や用語を理解し、業界の動向やトレンドについても調べておくことで、面接での説得力を高めることができます。

フィードバックの取得

面接で不採用となった場合、採用担当者からフィードバックをもらうようにお願いしてみましょう。自己改善のために有益な情報を得ることができます。

これらの対処方法を用いて、広報部門への転職での苦戦に立ち向かい、自身のスキルや魅力を最大限に活かすことを目指してみてください。