第二新卒で未経験から人事に転職｜求人の探し方、書類・面接の選考対策

第二新卒で未経験から人事に転職を考えている人に役立つ内容です。異職種からキャリアチェンジのために、まずは転職サイトや企業のウェブサイトを活用し、キーワードで検索して興味を持つ求人情報を探しましょう。

また、SNSやイベントなどで現役人事担当者とのネットワーキングを通じてHR業界の情報を収集することも重要です。

書類選考では、人事に必要な基本的な知識や興味を示し、自己PRを明確に伝えるカバーレターや履歴書を作成しましょう。面接対策では、人事業務に関する基本的な概念や業界の動向を把握し、自己紹介や志望動機を磨いて自信を持って臨むことが大切です。

第二新卒で未経験から人事になるには

新卒で入社後3年以内の第二新卒枠で人事担当者へのキャリアチェンジは不可能ではありません。未経験からの転職になるため、努力は必要になりますが、以下のステップを考慮して積極的にチャレンジしてみましょう。

学習と知識の獲得

人事の仕事に必要な知識やスキルを学ぶことが大切です。人事部門が管轄する各種業務の理解や労働法、採用プロセス、評価制度などの知識を獲得しましょう。関連する書籍やオンラインコース、セミナーなどを利用すると良いです。

インターンやボランティア、副業などの課外活動

未経験から人事/HRの職に就くためには、関連する経験を積むことが重要です。社会人向けのインターンシップやボランティア、副業での活動を通じて、採用などの業務に携わる経験を得ることができます。

資格の取得

人事の分野で認められた資格を取得することも一つの方法です。例えば、日本の場合、キャリアコンサルタントの資格があります。資格を持っていることは、未経験の転職でもアピールポイントとなる可能性があります。

ネットワーキング

第一線で人事として活躍する人々とのつながりを築くことも転職活動に役立ちます。LinkedInやYenta、eightなどのネットワーキングサイトを活用して、業界内の人々とコミュニケーションを取り、アドバイスを受けることができます。

志望動機の明確化: なぜ人事の仕事に興味を持ち、なぜその職に向いているのか、自分の志望動機を明確にすることも大切です。面接やエントリーシートで、その情熱や興味を伝えることが重要です。

未経験から人事の職に転職することは可能ですが、地道な努力と学習、経験の積み重ねが求められることを覚えておいてください。また、求人市場や業界の状況によっても異なるため、柔軟にアプローチしていくことが大切です。

第二新卒の転職で人事に転向する方法

以下に、第二新卒で異職種から人事担当者にキャリアチェンジする方法を2つのアプローチで詳しく説明します。

未経験可の求人に応募して正社員の人事で採用される

この方法では、第二新卒向けに人事・採用担当者の求人票を出している企業に応募し、人事職として採用されることを目指します。

履歴書や職務経歴書の作成

自身の経歴や自己成長、前職で得たスキルや経験をアピールできるよう、履歴書や職務経歴書をしっかりと書きます。人事職への意欲や適性を示すことが大切です。

求人の選定と応募

第二新卒向けの人事求人を探し、自分のスキルや志望動機に合った求人に応募します。応募時には、自己PRや志望動機を明確に伝えることが重要です。

面接対策

面接では、人事業務に対する理解や興味、チームでの協力能力などをアピールします。また、自分の過去の経験を通じて得たスキルや価値を具体的に説明し、企業に貢献できることを示すことが重要です。

派遣、契約社員、バイトから正社員の人事になる

この方法では、未経験からでも挑戦しやすいエントリーレベルの人事関連職を探し、派遣社員や契約社員、アルバイトといった雇用形態でもまずは入社して、そこからステップアップしていくことを考えます。

採用基準の低い人事関連の仕事を探す

未経験からのスタートとして、人事のエントリーレベルのポジションを探しましょう。採用アシスタントや人事アシスタントなどのポジションが未経験者向けの求人として出てくることがあります。

応募と面接

求人に応募し、選考プロセスを進めます。エントリーレベルの求人であれば、未経験者にもチャンスを与えてくれる企業も多いです。面接では、自己学習や過去の経験、人事職への意欲を伝えることが大切です。

経験の積み重ね

エントリーレベルの仕事を通じて、人事業務に関連するスキルや知識を実務で磨いていきます。採用プロセスの補助やデータ管理、社内コミュニケーションなど、基本的な業務から経験を積んでいきます。

成長とキャリアアップ

エントリーレベルのポジションで経験を積み、スキルを向上させた後、より高度な人事業務を担当できるチャンスを探します。内部昇進や他の企業への転職を考え、自身の成長とキャリアアップを目指します。

どちらの方法を選ぶにしても、地道な努力と学習、自己アピールが重要です。経験を積みながら、人事職へのステップアップを目指して頑張ってください。

未経験から人事を目指すなら人材業界への転職も有効

第二新卒でいきなり人事としての転職が難しいと感じたなら、人材業界をはさんでから、次の転職で人事を目指すキャリアプランも有効です。

以下で、代表的な人材業界の職種について詳しく説明します。

リクルーティングアドバイザー（RA）

リクルーティングアドバイザーは、人材紹介業において法人顧客が求める人材を効果的に採用できるよう支援する役割です。ペルソナにそった求人票を作成し、マッチする候補者を募集することで、採用プロセス全体をサポートします。求人内容の更新や候補者の選定、面接のフィードバックなどが主な業務です。人材市場や労働法の知識、コミュニケーションスキルが重要です。

キャリアアドバイザー（CA）

キャリアアドバイザーは、人材紹介業や転職エージェントにおいて、求職者の職業選択やキャリアプランを作成する支援を行う専門家です。転職希望者のスキルや志向を理解し、適切な職業や仕事選びをサポートします。カウンセリングや職務経歴書の添削、模擬面接、面談の日程調整などが主な業務です。

求人広告の営業

求人広告やスカウト媒体の営業は、企業の人事部門や採用代行会社に対して、求人広告や採用プロモーションの提案・販売を行う役割です。企業の採用ニーズを理解し、効果的な求人広告を提案することで、求人媒体の売上を拡大します。営業スキルや人材市場の知識、コミュニケーション能力が求められます。

派遣営業

派遣営業は、派遣労働者を企業に提供する人材派遣会社において、クライアント企業との関係構築や派遣労働の提案・契約を担当します。企業の人材需要を把握し、適切な派遣労働者をマッチングさせるための能力が求められます。

人事コンサルタント

人事コンサルタントは、企業の人事戦略や労務管理に関するアドバイスを提供する専門家です。労働法や人事制度の知識を基に、組織の人事政策の改善や問題解決をサポートします。組織変革の支援や人事トレーニングの提案なども行います。

採用代行・RPO

採用代行やRPO(Recruitment Process Outsourcing)は、企業が採用業務を外部に委託するサービスです。人材のマーケットリサーチから採用プロセス全体を担当し、効率的な人材採用をサポートします。求人広告の作成から面接選考まで、クライアント企業の採用業務全般を代行します。

これらの職種は、人材や採用に関するさまざまな側面を担当し、企業や個人に対して価値を提供する重要な役割を果たします。各職種で求められるスキルや知識を習得し、適性や興味に合った職種を選ぶことが重要です。

第二新卒で人事担当者を募集する就職先

それぞれのタイプの企業での第二新卒向け人事担当者の募集について説明します。

大手企業

大手企業は、多くの場合、人事部門を持ち、幅広い業務を担当する人事担当者を求めています。第二新卒向けの求人もあり、大規模な採用や人材戦略の実行、社内制度の管理などを担当することがあります。大企業ならではの充実した研修プログラムやキャリアパスも提供されることがあり、経験を積みながらスキルを高めるチャンスがあります。

中小企業

中小企業は、規模は小さいですが、その分アットホームな環境や多岐にわたる業務に携わる機会が増えることがあります。人事業務全般を担当する場合もありますし、他の業務と連携して組織全体の人材マネジメントに貢献することも期待されます。自らの提案が採用されやすい環境もあるかもしれません。

スタートアップ

スタートアップ企業は成長段階にあり、急速な変化が求められる環境です。人事担当者は、人材採用や組織文化の形成、労務管理など、様々な業務に携わります。小規模な組織では、他部門との連携が密で、組織づくりに大きく貢献できる可能性があります。ただし、変動の激しい状況に適応できる柔軟性が求められることもあります。

NPO（非営利団体）

NPOは社会貢献を目指す組織であり、人事担当者は、組織の目的を実現するために、人材の確保や開発、ボランティアの運営管理などを担当します。社会的な価値を実感しながら働くことができる一方、予算やリソースの制約もあるかもしれません。人間関係やコミュニケーション能力が重要な要素となります。

これらの就職先において、第二新卒の方が人事担当者として働くためには、人事業務の基本的な知識を習得し、コミュニケーションスキルや問題解決能力を向上させることが重要です。適切な企業文化や環境を選びつつ、自身のスキルや価値を最大限に発揮できる場所を見つけることが大切です。

第二新卒で人事を募集する求人の探し方

第二新卒で人事の求人を探す際には、以下の方法を活用して効果的に求人情報を収集することが重要です。

転職サイトの活用

転職サイト（例: リクナビNEXT、マイナビ転職、doda）は、多くの企業が求人情報を掲載している場所です。自分の希望条件に合ったフィルターを設定し、人事関連の求人を検索してみましょう。

企業のウェブサイト

多くの企業は自社の公式ウェブサイトで求人情報を公開しています。特に、人事や採用に関連するポジションは、企業の「採用情報」や「人事部門」のセクションで見つけることができるでしょう。

業界関連イベント

業界のセミナーやキャリアイベントに参加することで、企業の人事担当者と直接コミュニケーションを取るチャンスがあります。情報交換を通じて求人情報を得ることができるかもしれません。

専門誌やニュースレター

人事関連の専門誌やニュースレターは、業界の動向や求人情報を提供していることがあります。定期的にチェックしてみる価値があります。

転職支援サービス

人材紹介会社やスカウト媒体に登録し、自分の希望条件を伝えることで、求人情報を受け取ることができます。自分に合ったポジションを紹介してもらうことができるかもしれません。

SNSの活用

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを通じて、企業の最新求人情報をフォローすることも有効です。一部の企業は、SNSを通じて求人情報を発信しています。

キャリアアドバイザーへの相談

就職支援機関やキャリアアドバイザーに相談し、求人情報や転職のアドバイスを受けることもおすすめです。

求人情報を探す際には、複数の方法を組み合わせて活用することが大切です。自分の希望やスキルに合った求人情報を見逃さないように努力してください。

第二新卒の人事担当者を募集する求人の応募要件

第二新卒の人事担当者を募集する求人の応募要件は、企業やポジションによって異なりますが、一般的な要件の一例を以下に挙げてみましょう。具体的な要件は、求人広告や企業のウェブサイトで確認してください。

学歴

大卒以上を求める企業が多いですが、必ずしも学士号が必要なわけではありません。関連学部（経営学、心理学など）出身者が好まれることがあります。

経験

第二新卒向けの求人であれば、人事経験は必須ではありません。ただし、人材業界での業務経験や採用関連で興味を示せる経験があると有利です。

スキル・知識

• 人事、採用、労務管理などの業務に関する知識や理解
• コミュニケーションスキルや対人関係能力
• データ分析やExcelの基本的なスキル
• オフィスソフト（Word、PowerPointなど）の使用能力

資格

人事関連の資格（人事労務士、社会保険労務士など）があれば尚良いですが、必須ではありません。

適性

人と接することや、人材の発掘や評価、社内環境の改善に興味を持っていることが重要です。

求められる人物像

コミュニケーション能力が高く、柔軟性があり、組織における人材育成や組織文化の構築に貢献したいという意欲を持っている人材を求めることが多いです。

これらの要件は一般的な例であり、企業や求人によって異なることがあります。求人広告や企業の公式ウェブサイトで詳細な要件を確認し、応募に際しては自分のスキルや経験を適切にアピールすることが重要です。

第二新卒で人事部門への転職で苦戦した際の対処方法

第二新卒で人事部門への転職で苦戦した際の乗り越え方を以下に説明します。

応募先が見つからない場合

自分のスペックで応募できる求人が見つからない場合は、視野を広げ、求人の探し方を工夫する必要があります。

転職サイトの幅広い活用

複数の転職サイトを活用し、様々な求人情報を収集してください。複数のサイトをチェックすることで、見逃していた求人も見つかるかもしれません。

人とのつながりを活用する

Yentaやeightなどのプロフェッショナルネットワーキングサイトを利用して、人事関連の専門家や人事担当者とつながり、情報を得ましょう。

キャリア相談

転職サービスやハローワークなどのキャリア支援窓口に相談し、求人情報を提供してもらうことも考えてみてください。

書類選考に通らない場合

求人に応募しても書類で落とされてしまう場合は、応募書類の修正が必要です。

履歴書・職務経歴書の充実

過去の経験やスキルを具体的に記載し、人事業務に関連するスキルや興味をアピールするように心掛けましょう。

カバーレターの工夫

カバーレターを書く際に、なぜその企業や職種に応募したいのか、自分の強みや貢献意欲を具体的に伝えるように工夫しましょう。

顔写真の変更

履歴書の顔写真を更新し、自分の魅力や経験を的確に伝える書面にブラッシュアップさせてください。

面接に通らない場合

書類が通るけど、面接で落ちてしまう場合、ポテンシャルに問題はありません。面接の場での対応力を磨きましょう。

模擬面接の実施

友人や家族に面接官役をしてもらい、模擬面接を行うことで、自分の表現力や説明力を確認し、改善する機会を持ちましょう。

フィードバックの取得

面接に不合格となった場合、フィードバックをもらい、どの点が改善の余地があるかを確認してみてください。

自己分析の見直し

自分の強みやキャリア目標を再確認し、面接でアピールするポイントを整理してください。

これらの方法を試してみて、どの部分で苦戦しているのかを把握し、それに対する対策を立てることが重要です。また、人事部門への転職は競争が激しい場合もあるため、忍耐強く取り組み、スキルや自己表現力を向上させる努力を続けてください。