ITコンサルタントは副業できる?単価相場・仕事の探し方・副業の始め方
情報システムやITツール、デジタル化の推進が進む中、経営上の課題や業務フローを整理しITプロジェクトを推進する職業が「ITコンサルタント」です。
リモートワークやテレワークなど在宅での仕事を許可する企業が増加し、IT業界やコンサルティングファームで働く会社員のなかにも複業や兼業でパラレルワーカーを志す方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ITコンサルタントが副業する方法や稼ぎ方、収入・単価の目安、副業案件の見つけ方などを紹介します。
ITコンサルティングの副業をはじめよう
働き方改革が浸透し、テレワークが普及するなか、副業人材が活躍する機運が整ってきました。
システム導入やデータ活用などの領域でも、人手不足を解消する手段として外部人材の登用が注目されています。
以下では、ITコンサルティングに関する副業が普及する背景を紹介します。
DX推進の需要は高い
デジタル化が加速するなか、様々な業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)への期待が高まっています。
オンライン上での接客を実現し営業活動を効率化するのにIT技術や情報システムは欠かせません。
それに伴い、企業内でのIT戦略や企画、導入プロセスやフロー整備などのタスクに対する需要も増加してきました。
ITコンサルタントが副業できる背景
副業・兼業向けのエージェント事業者やクラウドソーシングなどマッチングのプラットフォームの利用が促進されたことで、以前に比べITコンサルの副業案件も受注がしやすくなっています。
もともと、コンサルティング業界やIT業界は、独立や副業が盛んな業界でもあり、業務委託や個人事業主という働き方との相性がよいという点も見逃せません。
ITコンサルタントの副業方法
ITコンサルティングの副業を行うにはどのような方法があるのでしょうか。以下では、具体的な副業案件の見つけ方を紹介します。
副業エージェント
コンサルティングファームやSIerなどでの就業経験が3年ほどあれば、副業エージェントや副業向けの案件情報サイトに登録して求人の紹介を受けられます。
自分で企業に営業をかけなくても、エージェント経由で希望条件や経歴にマッチした仕事を探せる点がメリットです。
エージェントのサイトから登録をおこない、面談をして利用開始します。
クラウドソーシング
ランサーズやクラウドワークスなどクラウドソーシングサービスを利用して、副業を探すこともできます。
エージェントに比べるとWeb上で手続きを完結できるため、すぐに活動を開始できます。
単価や時給が低めの仕事も多いですが、在宅ワークやフルリモートで受託できる副業も豊富にあります。
直接営業
中小企業やベンチャー・スタートアップなどに働きかけて、ITコンサルティングに関する仕事を自分で開拓することも可能です。
Facebook、TwitterなどのSNSやブログ、Webサイトなどで情報発信をおこない、企業からの引き合いを待ちましょう。
また、自分から企業の問い合わせフォームにDMを送信して営業してもよいでしょう。
ITコンサルタントが副業するメリット
収入アップ
会社員として働く本業の収入にプラスして、給料とは別の報酬を得ることができる点は、副業のメリットでしょう。
単価相場は仕事内容により様々ですが、月15〜20時間稼働のスポットコンサルティングで10〜30万円程度の報酬を目安にできるでしょう。
もともと年収の高いITコンサルタントとはいえ、追加収入は嬉しいものです。
実績を作れる
コンサルティングに関わる副業のほかに、研修講師や書籍の執筆など教育に関する仕事もあります。
そのような取り組み実績は、自分自身の実績になるでしょう。
また、本業で取り組んでいないジャンルの仕事に副業で取り組むことも可能です。
独立の準備
ITコンサルタントとして独立する前に、単価や自分の価値を確かめてみたいこともあります。
副業で仕事をすると、会社の名前ではなく個人名義で仕事をする自信が持てます。
副業であれば、会社員の立場を維持しながら自分のペースで仕事を獲得できるでしょう。
ITコンサルタント副業案件の種類
コンサルティング
IT技術による業務改善、ツール導入、ベンダー選定などに関する提案をおこない、顧客のデジタル化や開発を支援します。
Webマーケティングやモバイル、クラウドコンピューティング、AI、セキュリティといった特定分野に関する提言を行うこともあります。
組織作り・研修
デジタル技術やソフトウェアを活用できる人材育成や組織作りに関する課題解決をおこないます。
IT部門や情報システム部署の立ち上げをおこない、業務体制やワークフロー、評価制度、研修制度などを整えます。
ITコンサルタント副業の始め方
就職してITコンサルの実務経験を積む
ITコンサルタントの副業を受けるためには、正社員としてコンサル会社などで働いた実績が必要です。現状がSE(システムエンジニア)やPG(プログラマ)なら、まずはコンサルティングファームへの転職を成功させましょう。
これまでに経験した業務内容によって、受けられる仕事の幅も変わってきます。
副業をこなす時間を確保する
副業で担当するタスクにもよりますが、平日の夜間や土日などで依頼された内容を完了できるよう時間を確保する必要が有ります。
平均的な業務時間が長い場合は、残業の少ない会社に転職するなど、副業のできる余地を作りましょう。
副業の仕事を獲得する
プライベートな時間を確保できたら、実際に副業案件を探してみましょう。
知り合いの紹介やエージェント、求人サイトなどでも探すことができます。
本業の会社の就業規則に違反しないことや一定以上の収入があると確定申告が必要になることは注意しましょう。
まとめ
今回は、ITコンサルティングの副業について紹介しました。副業エージェントの登場により、実務経験さえあれば、一般的なスキルの会社員コンサルタントでも副業で仕事を受けられるような世の中になってきました。
副業OKの会社も増えてきており、これから仕事を探してみようと考えているITコンサルタントの方も多いのではないでしょう。
会社バレや所得税・住民税などの申告には注意が必要ですが、それらを解決できるれば、スキルアップや収入アップの期待が持てます。