プログラミングスクールでフリーランスは目指せる?独立方法・スクールの選び方・おすすめコース
プログラミングスクールには、卒業後に独立を目指す「フリーランスコース」やエンジニア転職ではなく「独立支援」を提供するスクールがあります。
エンジニアのほかに、デザイナーや編集者・ライター、マーケターを目指す授業を提供する社会人向けの講座も増えていますね。
未経験者がプログラミングスクールを卒業しただけで、フリーランスのエンジニア・プログラマーになることは可能なのでしょうか。
- プログラミングスクールに通ってフリーランスになれる?
- プログラミングスクールを受講してフリーランスを目指すメリット
- プログラミングスクールでフリーランスになるパターン
- 未経験からフリーランスにおすすめのプログラミングスクール
- フリーランス向けスクールを選ぶポイント
- プログラミングスクールを受講する前に
- フリーランスに向いている人の特徴
プログラミングスクールに通ってフリーランスになれる?
結論として、プログラミングスクールを受講してすぐにフリーランスになることは可能です。ただし、独立のためにスクール外での実績作りは必要です。必ずしも正社員として就職する必要はありませんが、クラウドソーシングや副業などで案件を探して仕事の実績を作りましょう。
プログラミングに必要なスキルはスクールで学べるとして、フリーランスには会社員エンジニアとは別の能力が必要です。そのため、フリーランスエンジニアになるには、正社員で数年勤務後に独立というルートが大多数であることは認識しておきましょう。
会社員を辞めフリーランスとして収入を得ながら活動するためには、安定的に仕事を受注して納品する能力が必要です。
- 案件を獲得する力
- 獲得した案件を納品する力
- 見積りに必要な知識
プログラミングスキルや環境構築などの開発能力やWeb制作・デザインなどの技術力のほかに、営業や交渉、広告、ディレクションなどに関する知識があるとフリーとして仕事を受けやすいでしょう。
プログラミングスクールを受講してフリーランスを目指すメリット
独学よりも効率良くスキルを身につけられる
プログラミングスクールに通わず、未経験から独学でフリーランスを目指すことも可能です。ただし、学習に必要な時間やスキル内容といった面からすると効率が悪いこともあるでしょう。
スクールに通うメリットは、カリキュラムで学べる内容の質の高さ、学習スピードの速さなど独学に比べ効率に優れている点です。
現場に即した実践的な技術を得られるため、卒業後にフリーランスを目指す際に役立つでしょう。
未経験でも知識や経験を積みやすい環境がある
フリーランスで独立する際に、開発やWeb制作の実務経験があると案件の獲得がしやすいです。プログラミングスクールによっては、転職の支援があり独学よりも就職しやすくなっています。一度エンジニアとして就職することで、スキルアップにもつながりますし、独立した後の収入もあがやすく成功の確率が高まります。
また、プログラミングスクールの講師やメンターは、現役のフリーランスエンジニアであることも多いです。初心者は、学習の途中でつまりやすいですし、そういったフリーランスに関するリアルな体験やノウハウを知る上でも貴重な機会といえるでしょう。
また、IT業界の動向やフリーランス案件の獲得の仕方など生の情報を得る機会が持ちやすいなどの環境はスクールを受講することで得られるメリットです。
プログラミングスクールでフリーランスになるパターン
ここからはプログラミングスクールを受講した後にフリーランスとしてIT業界で独立する2つのパターンについて紹介します。
就職してから独立
ひとつめは、技術職で就職した後に独立するパターンです。プログラミングスクールに在籍中や卒業後に転職活動をおこない、一旦は正社員や派遣社員のエンジニア・プログラマーとして入社します。数年間は社員として実務経験を積んだのちに、会社を辞め独立します。
独立前に副業を挟んだり、何社か転職して専門性を高めたり人脈を作ってからフリーランスになってもよいでしょう。フリーランスで働いたあとに正社員に戻ることも可能です。20代や30代で未経験からフリーランスを目指す場合におすすめの方法です。
エンジニア・プログラマーとしての案件をこなす力を身につけて独立するため、エージェント経由で安定して案件を獲得することができます。そのため、会社員時代より収入も上がりやすいです。
案件を探して独立
もう一つのパターンとして、案件を受注してすぐにIT系のフリーランスになる方法もあります。こちらはあくまで少数派のため、失敗の確率も高く、安定して仕事を作るためには相応の努力も必要です。プログラミングスクールの授業のほかにプラスアルファで勉強したり、キャッチアップしながら案件をこなせる人におすすめです。
また、育児や介護で在宅の必要がある場合や、年齢的に正社員としての転職や就職が難しい場合、すぐに働きたいという方もこちらのパターンに該当するでしょう。
実績の少ないうちは、クラウドソーシングやWebサイトなどからの営業が中心になります。実力をみせられるポートフォリオなどは準備しておきましょう。
未経験からフリーランスにおすすめのプログラミングスクール
以下では、未経験からフリーランスを目指す際におすすめのプログラミングスクールを紹介します。スクール選びの参考にしてみてください。
CodeCamp(コードキャンプ)
コードキャンプは、オリジナル教材を使ってメンターとマンツーマンでプログラミングを学習できるオンライン形式のスクールです。
フリーランスエンジニアとして活躍中のトレーナーも多く在籍しているので、リアルな情報を確認することができます。
テックキャンプ エンジニア転職
テックキャンプのエンジニア転職には「フリーランスコース」があり、ここからフリーランスとして活躍する卒業生も多いです。
ただし、公式サイトにありますがテックキャンプ自体は、その後のキャリアを考えた際に一度エンジニアとして就職することを推奨しているようです。
侍エンジニア塾
侍エンジニア塾はオーダーメード型のカリキュラムを提供するプログラミングスクールです。
講座形式はオンラインで提供されます。オリジナルWebサービスの開発まで完了できれば、ポートフォリオの作成に便利です。
DMM WEBCAMP
インフラトップが運営するDMM WEBCAMPは、転職の成功率が高いプログラミングスクールです。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大をうけ、現在はオンラインのみとなっていますが、渋谷、新宿、難波など各地の教室が自由に利用できます。
DIVE INTO CODE
事前テストや入学前の事前学習の推奨があるなど、ハイレベルな姿勢で本気の技術を学べるスクールがDIVE INTO CODEです。
DIVE INTO CODEでは、企業の研修課題への取り組みやチーム開発を経験できます。
フリーランス向けスクールを選ぶポイント
フリーランス向けのコースやプログラミングスクール選びのポイントを紹介します。
フリーランスを目指すコースがあるか
フリーランスを目指すと決まっているなら、フリーランスを育成する専門コースを選びましょう。
未経験者や初心者からでも授業をこなすことで、フリーランスで仕事をとる力を養成するカリキュラム内容となっています。
プログラミングのレッスンのほかに、フリーランスとしてのスキル習得を指導してもらえるか確認しておくとよいでしょう。
仕事獲得の方法を学べるか
フリーランスとして生計をたてる際に、重要なポイントは、会社員と異なり定期的に仕事を獲得する必要があるという点です。
フリーランスが受注する案件の契約期間は3ヶ月などが多く、長くとも半年や1年ほどと期間が短いです。
スクールに通うことで、仕事・案件を獲得する方法、ポートフォリオの作成、実績作りの方法などを学べるか確認するとよいでしょう。
スクールのなかには、カリキュラムに実務研修を取り入れている講座もあります。受講期間中に、案件を獲得できると実績にもなるため卒業後の仕事獲得に有利といえるでしょう。
卒業生のフリーランス活動実績
そのスクールを卒業して実際にフリーランスとして食べていけている生徒がいるかどうかは確認しておくとよいでしょう。
実績があるスクールは料金も値上げされていたり、良いことばかりではないのですが、実力の証明にはなるでしょう。
逆に費用をおさえたい場合は、スクールを開講したばかりのコースや立ち上がったばかりの教室が狙い目といえます。
プログラミングスクールを受講する前に
料金
プログラミングスクールやコースによって、入学金・授業料といった費用が異なります。
同じプログラミングスクールでも、通う期間や社会人か学生かなど受講の条件により料金が変わってくるのです。
費用の相場としては、1ヶ月10万円程度、6ヶ月で50万円程度が目安となるでしょう。
受講方法
プログラミングスクールの受講方法には、対面で受講する教室型とオンラインで受講する形式の二つがあります。
一般的に、受講人数に制限がなく、物理的な教室の費用が必要ないオンライン型のコースのほうが割安な傾向にあります。
フリーランスに向いている人の特徴
最後に、ITフリーランスとして働くのが向いている人の特徴を紹介します。
自分で決められる
個人で案件を請け負うフリーランスは、すべて自分で決める必要があります。
誰と仕事をするか、価格をいくらに設定するか、納期をいつにするか、などあらゆることを自分で判断する必要があります。
事業の成果や評判もすべて自分のものになる代わりに、ミスや失敗をカバーしてくれる上司や同僚はいないのです。
仕事の自由度は高いですが、その分すべての責任を自分で背負う必要があるでしょう。
自分を管理できる
フリーランスには、目標設定と実行能力が必要です。仕事をしないと収入が下がってしまいますし、仕事を詰め込み過ぎて体調を崩してしまっては本末転倒です。適度な労働をおこなって、労働に見合った対価を受け取りましょう。
それには、目標とする売り上げに対して必要な受注額や見込みの案件金額を考えながら、必要な行動やタスクを実行する必要があります。
エージェント経由で紹介される案件は週5日客先に常駐するタイプも多いですが、週3日の案件と請負の案件などを組み合わせて仕事をするなども可能です。
開発以外もできる
個人事業主に求められる資質として、開発以外の仕事も自分でおこなえる力があります。
フリーランスで働く以上は、エンジニアリングとは関係ない仕事も避けてはとおれません。
報酬の請求や税務処理などの事務作業に加え、営業や商談といったクライアントから仕事の依頼を受けるための業務も必要です。
会社員エンジニアとして働く以上に、つまらない作業もこなさないといけない可能性があるのです。