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広告運用者はフリーランスになれる?単価相場・スキル・案件獲得の方法

ウェブサイトやECサイトスマホアプリなどのプロモーションを目的にWeb広告の出稿や入札調整、改善、レポーティングを行う仕事が「広告運用」です。

広告代理店でリスティング広告やディスプレイ広告、事業会社でWebマーケティングを担当していて独立や副業を検討する方も多いのではないでしょうか。

この記事では、広告運用マーケターの単価相場やフリーランス案件の受注方法、スキルセットなどを紹介します。

フリーランスの広告運用者という働き方

インターネット広告市場の拡大に伴い、様々な業界でリスティング広告などの運用型広告が活用されるようになりました。

プロダクトやサービス、ブランド、店舗などあらゆる宣伝活動においてデジタルの比率が高まる一方で、実務を担当するマーケター人材の不足も深刻化しています。

PCとインターネット環境があれば場所を問わず実施できる広告運用は、フリーランスとして個人で仕事を請ける働き方に適しているのです。

広告代理店やデジタルエージェンシーで運用業務を経験したプロフェッショナルなら独立して会社を立ち上げたり、フリーランスになることもさほど難しくありません。

東京や大阪などの大都市圏を中心に、在宅勤務やテレワークなども普及してきており、会社員を続けながら副業マーケターとして活躍するチャンスもあるでしょう。

運用型広告とは

運用型広告は、担当者が管理画面にアクセスして広告の入稿や調整などの「運用業務」を行う広告です。

掲載状況がリアルタイムにレポートに反映されるため、広告の成果を確認してターゲットや広告文、入札金額などに反映します。

代表的な運用型の広告としてGoogle広告やYahoo!広告、Facebook広告、Twitter広告、LINE広告があります。

広告運用の案件数・フリーランス求人動向

広告運用に関するフリーランス市場を確認する指標として、企業が募集する求人数があります。

実際に、広告運用の案件が掲載されているか、エージェントサイトで調べてみたところ、クラウドテックでは33件でした。

募集される求人の傾向としては、SNS広告運用やリスティング広告ECサイトの集客、Webマーケティングコンサルティングなどのフリーランスが企業から求められているようです。

業務委託のマーケター案件では、企業に常駐して仕事をすることも多いですが、最近ではリモートや在宅ワークで稼働する案件も増加傾向にあります。

フリーランスエージェントでは、サイト上に案件を公開しない非公開求人も多くあります。実際の求人数が気なる際は直接確認してみてもよいでしょう。

広告運用の案件例

ここでは、Web広告運用の案件でよく募集される内容を紹介します。

リスティング広告

GoogleYahoo!など検索エンジンでユーザーが探す検索語句に連動した広告を表示します。キーワードの抽出や入札単価調整などで成果改善を実施します。タグマネジメントツールの設定やアクセス解析なども行います。

ディスプレイ広告

GDN(Googleディスプレイネットワーク)やYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)などメディアの広告枠にバナーを掲載します。ターゲティングやメディア除外に気を配り成果を向上する必要があります。

SNS広告

Facebook広告やTwitter広告、LINE広告などソーシャルメディア上に広告を掲載します。バナー広告のほか、動画などフォーマットにあわせたクリエイティブを用意して運用します。

広告運用フリーランスのメリット・デメリット

次に、広告運用を専門としたフリーランスで活動することのメリットとデメリットについて紹介します。

広告運用者が独立するメリット

会社員よりも稼げる

独立のメリットとして、フリーで働くと会社員時代よりも収入があがりやすい点があげられます。40代、50代のベテランに比べると給料の低い20代、30代の若手マーケターほどフリーランスになることで金銭的なメリットを得やすいでしょう。

会社員マーケターは、どれだけ成果をだしても昇給の幅には上限がありますが、個人事業主はやり方次第で何倍も稼ぐことができるのです。

クライアントから支払われる報酬で経費や税金を賄う必要がありますが、その点を加味しても十分なほどです。

仕事さえ確保できればサラリーマンでいるよりも高収入を得やすいのはフリーランスの魅力でしょう。

自分の裁量で仕事できる

働く時間や場所、受注する仕事やクライアントを自分の裁量で選べることもフリーランスの広告運用者のメリットでしょう。

リモートワークやフレックス勤務を取り入れる会社も増えてきましたが、フリーランスは自分の裁量で全てを判断することができます。

育児や介護などで日中に時間がとれない場合でも稼働する時間帯をずらして働いたり、週2日、週3日などで働くことも可能です。

勤務場所を選べるため、地元に帰って仕事をした、海外への移住も視野に入るでしょう。

プレイヤーとして働ける

会社組織に所属してキャリアアップを目指すとなると、30代以降は給与面などでマネジメントポジションを目指さざるをえないケースも多いです。

スペシャリストやプレイヤーポジションで高給を実現できることもありますが、そうでない給料テープルの会社組織も多いのが実情です。

その点、個人事業主であれば、自分の専門知識やスキルを使ってプレイヤーポジションで収入をあげていくことができるのです。

広告運用者が独立するデメリット

会社員より不安定

独立することのデメリットとして、フリーランスになると会社員に比べ収入の安定性に欠ける点があげられます。

毎月決まった金額の給料が会社から振り込まれる会社員と異なり、フリーランスは仕事を受注して納品しない限り収入をえることができません。

独立当初は社会的な信用も低いため、クレジットカードやローン、賃貸物件などの審査にも通りづらくなります。

複数の顧客から並行して依頼を受けることが容易かつ継続率も高い広告運用代行の案件であれば、他の職種よりもリスクは少ないとはいえ、営業活動が必要な点は理解しておきましょう。

運用以外の仕事が増える

フリーランスになると、営業や契約手続き、請求など広告の運用以外の仕事もおこなわなければなりません。

広告代理店では自動化しているような業務もいちから整備する必要があるでしょう。

また、経理や確定申告、納税手続きなど税務関連の事務作業も個人事業主として実施しなければなりません。

そのように、広告運用だけをしていたいという人からすると独立にはデメリットと感じる面もあるでしょう。

責任が大きく自己管理が大変

フリーランスは自分の裁量で自由に仕事ができるというメリットがある反面、責任も全て自分で負う必要があります。

会社員であれば、ミスをしたり取引先に迷惑をかけたとしても、上司や営業担当者が運用担当のかわりに謝罪したり、交渉をしてくれることも多いです。

一方で、フリーランスはクライアント対応も仕事の管理もすべて自分の責任でおこなわなければなりません。

広告運用の単価相場・収入

広告運用マーケターがフリーランス案件に参加する際の単価相場は、月額で60〜70万円程度が相場です。

クライアントと直接契約を結ぶ場合は、広告代理店の手数料と同じく運用金額の10〜20%を費用とすることもあります。

また、運用代行で手を動かすよりもコンサルティングなどの仕事のほうが高単価な傾向にあります。

広告運用の仕事獲得方法

フリーランスの広告運用者が業務委託の案件を受注するには、どのような方法があるのでしょうか。

エージェントを利用する

一つ目の方法として、フリーランス向けのエージェントに登録して案件の紹介をうけるやり方があります。

フリーランスエージェントでは、ITエンジニア向けに常駐案件を仲介する事業者が多いですが、広告案件を扱うエージェントも増えてきました。

独立時は顧客が0の状態で、まず生活費を確保したいということもあります。週3日などの案件に入って、残りの日をクライアント開拓にまわすなども可能です。

経験が浅い広告運用者や業務経験がない未経験者は、エージェントから案件紹介が受けられないこともあり別の方法で仕事を獲得する必要があります。

登録する際には、広告運用やSEOなどWebマーケティングの案件を扱っているかを確認するとよいでしょう。

クラウドソーシングを利用する

二つ目の方法は、クラウドソーシングのプラットフォームを活用して業務委託の広告案件を探す方法です。

登録に面談や経歴書の提出が必要なエージェントと異なり、クラウドソーシングは誰でも簡単に登録が可能です。

利用のハードルが低い反面、案件の単価相場も低くおさえられる傾向にあります。

本業のフリーランス以外に、副業や在宅ワーカーが多数登録しており、リスティング広告のほか、Facebook広告の運用やGTMの設定などの募集もあります。

クラウドソーシングで仕事を受注する際も、提案内容とともにポートフォリオや実績が重要になります。

自身のプロフィールに詳細を記載するとともに最初のうちは多少料金を下げても納品実績を作ることが大切です。

自分で営業して直接契約する

エージェントやクラウドソーシングなど仕事紹介の仕組みをつかわず、直接クライアントから依頼を受ける方法もあります。

営業の方法としては、広告運用のサービスメニューやWebコンサルティングの実績などを記載したWebサイトを公開して、問い合わせを待つ方法が一般的です。

広告運用者としては、リスティング広告などを使って見込み顧客を集めたいところです。

また、上記のようなインバウンドマーケティングのほかに、営業先をリストアップして自分からコンタクトを取るアウトバウンド手法も有効でしょう。

知人や友人など独立したことを伝え紹介案件を獲得することも重要です。

フリーランスの広告運用者になるには

フリーの広告運用者になるにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、未経験からマーケターとして活躍できるようになる手順を解説します。

未経験なら広告代理店に就職・転職する

エージェント経由で広告運用の案件を受注してフリーランスマーケターとして働くには、最低3年程度の実務経験が必要です。

広告運用の担当者として働いているなら独立は簡単ですが、未経験から広告運用のフリーランスをめざす際は、会社に就職してスキルを身につけましょう。

インターネット広告代理店やデジタルエージェンシーが募集する未経験歓迎の求人に応募することがおすすめです。

広告運用で独立に必要なスキル

独立してフリーランスの広告運用者として働くなら、以下のスキルがあるとよいでしょう。

広告運用スキル

クライアントから依頼を受けた内容を的確に実行するための、広告知識とオペレーション力が必要です。

  • プランニング
  • アカウント設計
  • 広告入稿
  • 運用調整
  • レポーティング

上記のような広告運用の一連のフェーズをひとりでこなせることが最低条件といえるでしょう。

広告改善スキル

運用型広告では、CPAやROASなどの指標をもとに成果を判断するため、パフォーマンスの向上に関する知見も必要です。

CV計測のためのタグ設置やEFO、LPOなどのノウハウも蓄積しておきましょう。

営業スキル

フリーランスで安定して生活を営むには、見込み顧客に提案して広告運用の案件を獲得するための営業力が必要です。

クライアントの状況に耳をかたむけ、課題をヒアリングしたうえで適切な広告配信を提案しましょう。

まとめ

今回は、広告運用のフリーランスについて独立の方法や収入などを紹介しました。リスティング広告やディスプレイ広告など運用型広告の出稿は、Webマーケティングの手法として一般化しており、さまざまなジャンルの広告主に需要があります。

デジタルマーケティング業界は人材不足のため、20代や30代前半までであれば未経験でもポテンシャル採用のチャンスがあります。

インターネット広告代理店などに入社して経験を積めば、将来独立したり副業で広告運用を受注することも決して不可能ではありません。