フリーランスエージェントのメリット・デメリット
フリーランスや個人事業主向けに案件情報の提供やプロジェクトへの参画をサポートするエージェント事業者が増えてきました。
そのようなエージェントへの登録を検討中のビジネスフリーランスやIT技術者、クリエイターの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスエージェントのメリット・デメリット、エージェント利用の注意点について解説します。
フリーランスエージェントを利用するメリット
フリーランスがエージェントを利用するメリットは、主に営業面とサポート面です。エージェントに営業や交渉毎を依頼することで、フリーランスは本業に集中できます。
独立を検討中やフリーランス初心者であれば、情報提供やカウンセリングなどのサポート面を魅力に感じることもあるでしょう。
以下では、より具体的なフリーランスエージェントのメリットを紹介します。
案件の選択肢が増える
直接営業や紹介のみから依頼を受けるよりも選べる仕事の幅が広がり、候補となる取引先の選択肢が増える点は、フリーランスがエージェントに登録するメリットです。
エージェントが抱えている様々な案件の中から自分の希望する条件や経歴、スキルセットに応じた仕事の紹介を受けられます。
在宅やリモートワークなどの勤務場所や週3日だけ稼働したいなど稼働時間についての希望も出しやすいですし、特殊な案件も探しやすいです。
フリーランスで仕事をしていると、経験のある得意分野への引き合いが多いですが、新しい技術分野にチャレンジしたいこともあるでしょう。
高単価な仕事を探せる
エージェント経由でフリーランス求人を探すと、高単価な案件も見つかりやすいです。個人事業主だと契約が難しい大企業からの募集や自分の経験をいかした高単価案件を見つけることもできるでしょう。
ITフリーランスは人手不足ということもあり、一般的なスキルがあればエージェントを通すだけで、報酬の単価が10万円ほどあがることも珍しくありません。
技術ブログなどで知名度の高いエンジニアやCTO経験者などは例外として、独立当初から高単価な仕事を自分で見つけるのは大変です。
エージェントを利用することで、適切な報酬で仕事を受けやすいでしょう。
収入の安定性が高まる
業務委託で案件毎に仕事をするフリーランスは、雇用契約で働く会社員と比べると安定性や将来性といった点では不利な面もあります。
会社員にも、倒産やリストラなどで離職のリスクはありますが、フリーランスは短期契約のため、より仕事を切られやすい傾向にあります。
継続的に仕事を受注できなければ収入がゼロになることもありえるのです。
一方で、エージェントを利用して定期的に案件の紹介を受ければ、仕事がない状態に陥ることがなく、フリーランスとはいえ収入の安定性が高まるでしょう。
トラブル対応や契約のフォロー
フリーランスが仕事を受ける際は、契約や事務手続きが必要になります。多くのエージェント事業者は、文字通りフリーランスの代理人として、顧客との契約や仲介手続きをサポートしています。
作業場所や契約期間、単価、精算金額など契約書に記載すべき事項をもれなくチェックして、トラブルになった際も間に入って対応やフォローを受けることができます。
エージェントを間に入れることで、マージンはかかりますが、その分サポートを利用できるのです。
福利厚生
会社員で働いていると企業が提供する福利厚生を受けられますが、フリーランスには福利厚生がありません。
ただし、エージェントによっては、稼働中のフリーランスに福利厚生を提供する事業者も増えてきました。
健康診断や経理サービス、家事代行、スポーツクラブなどの利用優待など提供内容については、エージェントにより異なります。きになる際は、登録の面談などで確認してみましょう。
フリーランスエージェントを利用するデメリット
エージェントを利用することでメリットも多いですが、デメリットも存在します。
ここからは、フリーランスがエージェントを使うデメリットについてもみていきましょう。
契約の自由度が低い
エージェント経由で紹介される仕事は、請負契約ではなく準委任契約の業務委託案件がほとんどです。
仕事の完成義務がない代わりに、作業に対して責任をおい、クライアント先やオフィスへの通勤を基本とする常駐案件が多いです。
常駐案件は在宅ワークに比べ、単価や報酬は高い傾向にあるのですが、その反面、場所や時間の融通が効きにくい点はデメリットといえます。
請負契約を中心に仕事をしてきたフリーランスでは、働き方の自由度が低いと感じることもあるでしょう。
手数料が発生する
エージェントの提供するサービスは、フリーランスにとって役立つものですが、営利事業として成立するために収益が必要です。
多くのエージェントは、成功報酬モデルの料金体系を採用しており、手数料(マージン)が発生する点は理解しておきましょう。
契約金額に対して一定の割合を手数料として差し引くことが多いですが、マージン率は非開示のエージェントも多いです。
エージェントを利用する際は、提示金額が単価相場と乖離していないか確認しましょう。
登録に手間がかかる
エージェント経由で案件の紹介をうけるためには、スキルシートや職務経歴書の提出が必要となります。
また、カウンセリング面談や本人確認の免許証提出が必要になるなど、手続きを手間に感じることもあるでしょう。
フリーランスエージェントの注意点
エージェントのメリット・デメリットを踏まえたうえで、利用上の注意点についても把握しておきましょう。
支援対象の基準
エージェントからフリーランス案件の紹介をうけるためには、その分野での実務経験が必要です。
未経験者はサービスを利用することができないため注意しましょう。
また、フリーランスエージェントは、クライアントが支払う報酬から手数料を得てビジネスを成立させています。
そのため、サービス提供をする対象について一定の基準を設けるエージェントも多いです。
年齢や国籍、居住地域などによってはサービス提供していないこともあるため、登録時に確認してみるとよいでしょう。
担当者による対応の違い
同じエージェントでも、担当者によって対応に差が出てくる場合があります。
ベテランと新人とでは知識量も違うでしょうし、たまたま腕の良い営業にあたることもあれば、やる気のない担当があてがわれることもあるでしょう。
エージェントによって、面談担当者と営業担当者、参画後のカスタマーサクセスと役割が分かれていたり、すべて同じ社員が担当したりと運営体制も様々です。
フリーランスがエージェントを利用する際は、事前の評判よりも実際の担当者の対応に注意しましょう。
組み込みエンジニアのフリーランス単価相場は?年収・スキル・案件獲得
組み込み・制御系エンジニアのなかには、会社を辞めフリーランス(個人事業主)で独立したい方も多いのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアに業務委託の求人を紹介するエージェントも増加しており、個人で仕事をしやすい環境が整備されてきています。
この記事では、フリーランスの組み込みエンジニアの仕事や単価相場、年収、高単価な案件獲得の方法など紹介します。
- フリーランスの組み込みエンジニアという働き方
- 組み込みエンジニアの仕事内容
- 組み込みエンジニアの単価・平均年収
- 組み込み・制御系のフリーランス案件の特徴
- フリーランスの組み込みエンジニアになるには
- フリーランスの組み込みエンジニアに必要なスキル
- 高単価な組み込みエンジニアになるために
- 組み込みエンジニアの将来性
フリーランスの組み込みエンジニアという働き方
組み込みエンジニアはフリーランスになれる?
電気メーカーや自動車、産業機器など製造業においてハードウェアの制御に関する組み込みシステムの需要は高く、業務委託や派遣などプロジェクト単位で働くフリーエンジニアは様々な現場で求められています。
そのため、企業での正社員経験があり、一般的な開発スキルを持つ組み込みエンジニアであれば、独立して仕事をすることは難しくないでしょう。
組み込みエンジニアの案件数・フリーランス求人動向
組み込み・制御系エンジニアのフリーランス市場を確認する指標として、企業が募集する求人数があります。
実際に何件ほど組み込みエンジニアの案件が掲載されているか、エージェントサイトで調べてみたところ、A-STARでは113件でした。
業務委託のエンジニア案件では、企業に常駐して仕事をするタイプがほとんどですが、最近ではリモートや在宅ワークで稼働する案件も増加傾向にあります。
フリーランスエージェントでは、サイト上に案件を公開しない非公開求人も多くあります。実際の求人数が気なる際は直接確認してみてもよいでしょう。
組み込みエンジニアの仕事内容
要件定義
ハードウェア製品や電子機器など、最終的な完成形や機能を考慮して、スペックや仕様について検討します。
製品の全体像を理解したら、組み込みシステムの構成やOS、制御方法などソフト面の仕様を作成します。
システム設計
ハードウェアの構成が固まったら、電子回路図の作成や基板レイアウトなどの設計も行います。
同時に、ハードウェアを制御するドライバーも用意します。
実装・テスト
設計した組み込みソフトウェアが機器上で動作するようプログラムのコードを実装します。
テストや検証をおこない、安全面でも問題ないことを確認します。
組み込みエンジニアの単価・平均年収
組み込みエンジニアの単価相場(フリーランス)
フリーランススタートの調査によると、フリーランスの組み込みエンジニアの単価相場は月額50〜65万円とされています。
組み込み、制御系案件の単価は、以前に比べると5万円ほど低くなっている様子もみられるようです。
組み込みエンジニアの平均年収(会社員)
経済産業省のデータによると、組み込みエンジニアの平均年収は603.9万円とされており、一般的な会社員の収入よりも高い金額となっています。
転職サービスdodaの実施した調査でも、20代で391万円、30代で527万円、40代で660万円と発表されています。
組み込み・制御系のフリーランス案件の特徴
次に、組み込み・制御に関するフリーランスエンジニア案件の特徴をみていきましょう。
言語やOSなどの傾向
組み込み系や制御系の案件では、C、C++、Javaなどのプログラミング言語の利用が多いです。機械語に近い、アセンブラ言語を使用することもあります。
OSでは、Linux、Windowsが多いですが、モバイル端末では、iOSやAndroidを使用します。
高年齢の案件もある
ITエンジニアのフリーランスは、50歳を過ぎると面談に呼ばれる案件が減ってきます。
しかし、30代・40代のフリーランスが少ない組み込みでは、50代以降でも声がかかりやすく単価も安定しています。
フリーランスの組み込みエンジニアになるには
ここからは「組み込み・制御系エンジニア」として独立してフリーランスになる方法を紹介します。
実務経験があれば独立できる
組み込みエンジニアとして正社員として働いていて、3年以上の経験があれば、すぐに独立してフリーで仕事を始めることができます。
ただし、組み込み・制御系で業務委託の仕事は客先に常駐する案件がほとんどで、在宅ワークの仕事は多くないことには注意しておきましょう。
未経験なら就職・転職を目指す
未経験者が組み込みエンジニアでフリーランスになるには、まずは正社員で就職して実務経験を積むことが重要です。
組み込み・制御系で採用されるには、大学などを卒業後に新卒で採用されるパターンが多いですが、ポテンシャル採用枠や第二新卒などの中途採用で転職することも可能です。
フリーランスの組み込みエンジニアに必要なスキル
組み込みエンジニアのフリーランス案件では、ソフトウェアの開発経験に加え、ハードウェアや電子基板などの知識が必要です。
プログラミング
組み込みエンジニアの仕事は、ハードウェアを制御するソフトウェアの開発です。そのため、CやJavaなどプログラミング言語での開発経験は必須といえるでしょう。
コンピュータ知識
家電や電子機器には小型コンピュータが搭載されており、組み込みソフトウェアをインストールします。メモリやCPUなどの仕組みについても理解しておきましょう。
電子基板
プロジェクトによっては、ソフトウェアだけでなくハードウェアについても知識が必要です。電子基板やマイクロチップなどの設計も行えると案件の幅が広がるでしょう。
高単価な組み込みエンジニアになるために
より高単価で働いて収入をアップするには、どのような点に気をつければよいでしょうか。
より商流の浅い案件に参画する
組み込み系・制御系の案件のなかでもより高単価なプロジェクトに参画するには、より商流の浅い仕事を選ぶことが重要です。
商流が浅いとは、発注元のエンド企業とフリーランスの間に入る中間業者が少ないことで、商流が深いとは間の会社が多いことを意味します。
エンド企業から直接発注を受けた企業を「一次請け(元請け)」とすると、一次請けから発注を受けた企業は「二次請け」さらにその下に「三次請け」というピラミッド構造があります。
エンド企業が支払う金額にもよりますが、より元請けに近い会社から案件を受注したほうが中間マージンが減り、フリーランスの手元に残る報酬が増えるということです。
上流工程やマネジメント経験を積む
同じ組み込みエンジニアの案件でも、要件定義や設計、企画などの初期におこなう工程のほうが、経験や幅広い知識を求められ単価が高い傾向にあります。
企画や提案業務のほかに、技術者としての経験を買われて技術顧問やアドバイザリーで活躍する需要も増えています。
マネジメントについても同様です。現場でプレイヤーとして仕事をする場合よりもPLやPMとして、プロジェクトをリードするほうが単価レンジは向上するでしょう。
時給や単価を上げたい場合は、それらを意識して仕事に取り組むと良いでしょう。
組み込みエンジニアの将来性
組み込み・制御エンジニアの将来性はどのように考えればよいでしょうか。求人動向や技術トレンドについても見ていきましょう。
組み込みシステムの需要は高い
家電やデジタルデバイスのほか、自動車やエレベーター、医療機器など、あらゆる分野で組み込み・制御のためのシステムが必要とされています。
IoTにより、産業用機器でのデータ収集やエアコン、家電などの操作をおこなうスマートホームなども発展しており、今後も組み込みソフトウェア開発の求人需要は拡大するでしょう。
そのなかで、正社員だけでなく業務委託で働く外部人材の活用リソースは重要になりつつあるのです。
IoTやAI、クラウドなどの活用が注目される
インターネットと接続する機器が増えることで、クラウドコンピューティングや情報セキュリティに関するスキルセットも評価が高まります。
自動運転や事故防止などの用途で研究が進む自動車産業はIoT・組み込み技術が求められる分野です。
人工知能、ビッグデータ、IoTなどの先端技術領域の知見はエンジニアとして、ますます必要になるでしょう。
継続的なスキルアップは必要
フリーランスの組み込みエンジニアで活躍し続けるなら、スキルアップはかかせません。
ETEC、OCRES、エンベデッドシステムスペシャリスト試験など組み込み技術者向けの資格取得を目指してみてもよいでしょう。
組み込みエンジニアに必須の資格はありませんが、技術力や知識の証明として効果があることも事実です。
バックエンドエンジニアのフリーランス単価相場は?年収・スキル・案件獲得
会社員を辞めて個人事業主でフリーランスエンジニアとして独立を検討中の方も多いのではないでしょうか。
フリーランス向けに業務委託の求人案件を紹介するエージェントも増加しており、個人で仕事をする環境が整備されてきています。
この記事では、フリーランスのバックエンドエンジニアとして独立する方法や単価相場、年収、案件の獲得方法を紹介します。
- フリーランスのバックエンドエンジニアという働き方
- バックエンドエンジニアの仕事内容
- バックエンドエンジニアの単価・平均年収
- フリーランスのバックエンドエンジニアになるには
- フリーランスのバックエンドエンジニアに必要なスキル
- バックエンドエンジニア案件を獲得する方法
- 高単価なバックエンドエンジニアになるために
- バックエンドエンジニアの将来性
フリーランスのバックエンドエンジニアという働き方
会社に所属せず個人で仕事を受注して働くフリーランスのWebエンジニアも増えています。
バックエンド開発の案件を専門に請け負うエンジニアもフリーでやっていくことはできるのでしょうか。
バックエンドエンジニアはフリーランスになれる?
WebサービスやWebシステムなどの開発に関する企業の需要は高く、業務委託ではたらくバックエンドエンジニアは様々な現場で求められています。
そのため、企業での業務経験があり、一般的な開発スキルを持つエンジニアであれば、独立して仕事をすることは難しくないでしょう。
バックエンドの案件では、常駐ではなくフルリモート可の在宅案件なども豊富に探すことができます。
バックエンドの案件数・フリーランス求人動向
バックエンドエンジニアのフリーランス市場を確認する指標として、企業が募集する求人数があります。
実際にどの程度バックエンドエンジニアの案件が掲載されているか、エージェントサイトで調べてみたところ、A-STARでは3415件でした。
業務委託のエンジニア案件では、企業に常駐して仕事をするタイプがほとんどですが、最近ではリモートや在宅ワークで稼働する案件も増加傾向にあります。
フリーランスエージェントでは、サイト上に案件を公開しない非公開求人も多くあります。実際の求人数が気なる際は直接確認してみてもよいでしょう。
バックエンドエンジニアの仕事内容
開発
サーバーサイドで動作するWebシステム・アプリケーションの開発を担当します。ログイン機能や決済、投稿など追加機能の開発やも行います。
使用するプログラミング言語は、PHP、Perl、Java、Ruby、Python、Goなど現場により異なります。
環境構築
Webサーバーやデータベースなどインフラ環境の構築もバックエンドエンジニアの仕事です。
データベースでは、MySQL、PostgreSQL、MongoDBなどがよく利用されます。
AWSやGCPなどクラウド環境でのサーバー構築や運用の知識も必要でしょう。
運用保守
Webサービスやスマホアプリ、ゲームなど24時間365日の利用を想定したサービスを安定稼働させる運用の仕事もあります。
サーバー、ネットワーク、ミドルウェアなどを監視して異常を検知したり、パフォーマンス向上やチューニングにも取り組みます。
バックエンドエンジニアの単価・平均年収
バックエンドエンジニア案件の単価相場(フリーランス)
業務委託で働くバックエンドエンジニアの単価相場は週5日常駐で稼働する場合に月60万円程度です。
案件情報をみると、下は30万円程度から上は190万円ほどと募集される報酬の単価には幅があります。
経験年数が5年以上あるエンジニアやフルスタックに近いスキルセットを保有するなどすれば、収入が1,000万円を超えることもあります。
バックエンドエンジニアの平均年収(会社員)
バックエンドエンジニアの年収相場は、年齢や所属する企業によって大きく変わりますが、平均すると450万円程度が目安となるでしょう。
求人ボックスの給料ナビによると、正社員のWebエンジニアの平均年収は525万円です。
転職や独立で給料があがりやすい仕事とも言えます。
フリーランスのバックエンドエンジニアになるには
未経験から独立して、フリーランスのバックエンドエンジニアになることは出来るのでしょうか。
実務経験があれば独立できる
Web系のベンチャーやスタートアップ、開発企業などに就職して、会社員のバックエンドエンジニアとして3年以上の開発経験がある場合は、すぐにでも独立が可能です。
業務委託の案件情報を紹介するエージェントに登録して、フリーランスで働く際の単価や仕事内容を確認してみるとよいでしょう。
未経験なら就職・転職を目指す
IT業界での就業経験がない場合は、まずは正社員のバックエンドエンジニアを目指しましょう。
独学でプログラミングを勉強して、未経験可の求人に応募したり、Webエンジニアを目指せるスクールに通いましょう。
フリーランスのバックエンドエンジニアに必要なスキル
バックエンドの開発案件では、クライアントが指定する言語やライブラリなど特定の開発環境での経験が必要です。
フレームワーク
PHPではLaravel、PythonのFlask、Django、RubyであればRuby on Railsなど主要なフレームワークを使用した開発経験があると重宝されます。
データベースやミドルウェア
Web開発をおこなうにあたり、データベースやミドルウェアの知識は必須です。RDBだけでなく、NoSQLやクラウドを使った開発にも慣れておきましょう。
セキュリティ
情報漏洩やサイバー攻撃などへの対策も必要です。SSLやセキュリティの知識もつけておくとよいでしょう。
バックエンドエンジニア案件を獲得する方法
バックエンドエンジニアがフリーランスで仕事をするには、安定的な案件の確保が欠かせません。
ここでは、業務委託のバックエンド案件の探し方を紹介します。
フリーランスエージェントを利用する
フリーランス向けのエージェントを利用すると手軽に案件の紹介を受けることができます。サイト上のフォームから応募すると、連絡が届きます。
初回の登録には、カウンセリング面談が必要ですが、ZoomやGoogleハングアウトなどに対応しているエージェントがほとんどです。
職務経歴書やスキルシートを提出して、希望条件を伝えると、マッチする求人案件を紹介してくれます。
業者により保有案件の傾向や担当の相性などもあるため、1社のみに絞って登録するのではなく複数エージェントを並行して利用するとよいでしょう。
自分で営業する
知り合いや取引先の紹介なども含め、自分で開拓した顧客と契約して仕事をすることもできるでしょう。
エージェントから紹介された案件と異なり、自分で受注した仕事では全額が報酬となる点がメリットです。
一方、契約手続きや条件交渉なども自分でおこなう必要があるため、独立したてのフリーランスは注意しましょう。
指名での依頼を増やすためにはセミナーでの講演や書籍の出版、Webでの情報発信などが有効でしょう。
高単価なバックエンドエンジニアになるために
バックエンドエンジニアがより高単価でフリーランスの仕事をするには、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
より商流の浅い案件に参画する
バックエンドエンジニア案件のなかでもより高単価な案件に参画するには、より商流の浅い案件を選ぶことが重要です。
商流が浅いとは、発注元のエンド企業とフリーランスの間に入る中間業者が少ないことで、商流が深いとは間の会社が多いことを意味します。
エンド企業から直接発注を受けた企業を「一次請け(元請け)」とすると、一次請けから発注を受けた企業は「二次請け」さらにその下に「三次請け」という構造があります。
エンド企業が支払う金額にもよりますが、より元請けに近い会社から案件を受注したほうが中間マージンが減り、フリーランスの手元に残る報酬が増えるということです。
上流工程やマネジメント経験を積む
同じバックエンドエンジニアの案件でも、要件定義や設計、企画などより初期におこなう工程のほうが、経験や幅広い知識を求められるため単価が高くなる傾向があります。
企画や提案業務のほかに、技術者としての経験を買われて技術顧問やアドバイザリーで活躍する需要も増えています。
また、Web開発の案件など現場でプレイヤーとして仕事をする場合よりもPLやPMとして、プロジェクトをリードするほうが単価レンジは向上するでしょう。
時給や単価を上げたい場合は、それらを意識して仕事に取り組むと良いでしょう。
バックエンドエンジニアの将来性
バックエンドエンジニアの将来性はどのように考えればよいでしょうか。求人動向や技術トレンドについても見ていきましょう。
バックエンド開発の需要は高い
Webサービスやスマホアプリ、ゲームなどサーバーサイドで動作するプログラム構築の需要は引き続き拡大しています。
インターネットサービスの利用増やデジタル化の推進により、今後も開発のニーズは続いていくでしょう。
企画やフロントエンド知識が求められる
Webアプリケーションの開発では、UI/UXなどユーザーが閲覧する画面についてや、ローンチ後のグロースについて意見を求められることもあるでしょう。
プロフェッショナルの開発者として独立してはたらくなら、そのような周辺知識への理解も求められる機会が増えるでしょう。