デジタルマーケターとは|デジタルマーケティングの仕事・スキル・将来性

デジタルマーケティングを担当する専門職に「デジタルマーケター」と呼ばれる仕事があります。SNSやオウンドメディア、YouTube動画などデジタルコンテンツの重要性が高まるなか、デジタルマーケターへの就職や転職を志す方も多いのではないでしょうか。

この記事では、デジタルマーケティング担当者の仕事内容やスキル、年収、将来性について紹介します。

デジタルマーケターとは

デジタルマーケターは、販売促進や認知向上を目的に企業が行うマーケティング活動のなかでも、デジタル分野の戦略立案や施策実行を担当する職業です。

デジタルマーケティングを実行する担当者

Webサイト、スマホアプリ、インターネット広告、SNS、チャットサービス、メールマガジンなど消費者が利用する様々なデジタルチャネルを活用して、商品やサービスのプロモーションを実施したり、ブランディングや好感度の向上につながる施策を実施します。

オンラインチャネルの活用は、従来Webマーケティングと呼ばれるマーケティング手法でしたが、インターネット接続が身近になったことで、購入履歴や閲覧履歴などのデータを蓄積してひとりひとりにあわせた接客が容易になりました。

マスマーケティングとの融合が進む

新聞、雑誌、テレビ、ラジオのようなマス広告を対象におこなうマーケティングと区別してデジタルマーケティングを指すこともありますが、両者の境界は徐々にあいまいになっています。テレビCMと並行してWebプロモーションを実行することが当たり前となり、デジタルを活用しないマーケティング施策の方が少数派といえる状況です。

電通が発表する「日本の広告費」において、2019年度はインターネット広告費が2兆円を突破し、遂にテレビ広告費をうわまわるなど、デジタルの比重は今後も増大していくことが見込まれます。

デジタルマーケターの仕事内容

デジタルマーケターの仕事は、デジタルを活用したマーケティング施策を企画、実行して事業拡大や企業活動の目的達成を実施することです。

インハウス担当者として、事業会社のなかでデジタルを担当するマーケターも増えてはいますが、デジタルマーケティングの実行を担う担当者の大部分は、広告代理店やWeb制作会社などの受託サイドに所属しています。

デジタルチャネルが増加するにともない、Webサイトのほか、TwitterFacebook、LINEなどのSNSアカウント運用、メールマガジンスマホアプリ、YouTube動画のようにデジタルマーケターの仕事も細分化される傾向にあります。

デジタルマーケティングを総合的に実施するゼネラリスト人材は数が少なく、広告運用やSEOCRM、オウンドメディア、SNS、BtoBなど得意分野を持つスペシャリストが多いといえるでしょう。

デジタルマーケターの年収

価格コムの運営する求人ボックスによると、デジタルマーケティングの仕事で正社員の平均年収は552万円です。所属する企業の規模により給与は大きく異なりますが、リーダーやマネージャーなどの役職がつくと600から800万円程度が年収の相場になります。国内のサラリーマンの平均年収と比較して、デジタルマーケターの給料は若干高い傾向にあるといえるでしょう。

デジタルマーケターのスキル

企画・プランニング力

デジタルマーケティング担当者に必須のスキルが企画力です。実施目的や背景に応じて期待効果や予算を加味して実現可能性の高いマーケティング施策を立案できる能力があれば、広告代理店と事業会社のどちらでも働くことができるでしょう。

プロモーションの企画をおこなううえでは情報収集力も重要です。デジタル広告の主要な配信メディアや技術トレンドは移り変わりが早く、効果的な予算配分やプランニングを実施するには、最新のメディア情報に精通している必要があります。

論理的思考・データ解析力

デジタルマーケティング施策の特徴として、データ取得や数値化が容易な点があげられます。インターネット広告の成果はクリック数やコンバージョン数などの指標にあらわれますし、購買データやサイトのアクセスログ、店舗データなど複数のデータを結合して分析し新たな顧客セグメントを発見したり、広告効果を測定することもあります。

データドリブンな意思決定を実施するための、論理的思考力やファクトの収集方法、それらをチームで共有するドキュメント作成能力なども必要です。

コミュニケーション力

マーケティングにおいて、消費者との適切なコミュニケーションを考えることが重要であることと同様に、デジタルマーケター自身にとっても人との交渉や協調といったスキルは重要視されます。

さまざまな事象を数値であらわすことができるデジタルの世界においても、適切な訴求内容やクリエイティブの良し悪しを考えるうえでは、感情や色彩といった右脳を活用することがもとめられます。

デジタルマーケターの将来性

人材供給が不足しており求人の需要は高い

デジタルマーケティングの業界自体の歴史が浅いこともあり、経験者の数が不足しています。そのうえ、SNSや動画など新しいトレンドが次々にうまれているため、未経験者でも数年実績を積むだけでベテランとみられる土台があることが特徴です。このような流れは今後も当面つづくとみられるため、デジタルマーケターの将来はあかるいといえるでしょう。

トレンドの変化にあわせてスキルセットを見直す

一方で、変化の早いデジタルマーケティングの領域だからこそ注意すべき点もあります。それは、デバイスの変化やメディアの浮き沈みが激しいことです。

広告運用やWeb制作の方法も数年でやり方がリセットされるため常にキャッチアップが必要です。ただし、そのような形でルールが変更になるタイミングは下剋上のチャンスであるともいえます。