AIの就職・転職に有利な資格?日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定とE資格とは

IT業界のなかでも最先端の領域として、人口知能(AI)に注目が集まっています。生活に身近なAI家電が登場し自動運転に関する研究が進み、またビジネス上においても予測や検知といったシーンでAIを応用した技術がつかわれるようになってきました。

AI分野のなかでも、とくに機械学習・深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる領域は実用化が進んでおり「AIエンジニア」や「機械学習エンジニア」といった数学や統計解析などデータサイエンスに特化した技術者の求人募集が増加傾向にあります。

また、営業やマーケティングコンサルタントなどビジネス系の企画職でも、これからAI企業やAIを扱うポジションへのキャリアチェンジを考える方も多いのではないでしょうか。

今回はそのような、異業界や異職種からAI業界を目指す社会人やAIのスキルをみにつけたいエンジニア向けの資格として、日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供するG検定とE資格を紹介します。

日本ディープラーニング協会のAI関連資格

ジェネラリスト検定(G検定)

G検定は、ディープラーニングを事業に活用する知識を有しているかを検定する試験です。受験料は、12,960円(税込)と決して安くはない金額ですが、学生の場合は5,400円(税込)で受験できます。

受験者の半数以上はIT・SE 系ですが、後述のE資格と異なり受験資格の制限はありません。そのため、営業や企画・マーケティングなど非技術系の職種も参加しています。

G検定の出題範囲は、人工知能の動向から、機械学習ディープラーニングの具体的な手法に至るまで網羅されており、受験に際してはAIに関する体系的な内容について学んでおく必要があります。

試験時間は120分です。選択式の知識問題が226問出題されます。オンラインで実施されるため、自宅での受験が可能です。

過去の実績をみると、6月16日(土)開催の「JDLA Deep Learning for GENERAL 2018#1」の合格率は57.1%と比較的高い数値となっています。1,988名の受験者に対し1,136名が合格しました。

 

エンジニア資格(E資格)

E資格は、ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を認定する資格試験です。

E資格では、受験資格があり「JDLA認定プログラム」と呼ばれる高等教育機関や民間事業者が提供する教育講座を修了していることが条件となります。そのため、資格取得には試験の受験料のほか講座の受講費用が必要です。

出題範囲は、G検定と同様ですが、実装する技能を確認するためプログラミングに関する問題が出題されます。設問は、Pythonソースコードで記述しChainer・TensorFlow等の機械学習系ライブラリに依存しない形式になっています。

受験場所は、全国の指定試験会場から申込時に選択します。過去の開催では、13:00と15:30の開始時刻のどちらか一方で受験ができました。

過去の実績として、9月29日(土)に開催された第1回目の「JDLA Deep Learning for ENGINEER 2018」では合格率が69.4%となっており、受験者数337名のうち、234名が合格という結果となりました。

受験料は、一般の場合が32,400円(税込)、学生は21,600円(税込)です。

 

その他のAIに関する資格

日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する「G検定」「E資格」のほか、AIに関係する資格試験として、CG-ARTSが提供する「画像処理エンジニア検定」とPythonエンジニア育成推進協会が開催予定の「Python3エンジニア認定データ分析試験」があります。

 

AI分野の就職・転職について

AIに携わる職種として、中心的なポジションをしめるのは、やはり研究者やエンジニアなどの技術職です。民間企業での技術系職種としては、AIの開発に携わる「AIエンジニア」や「AIコンサルタント」、統計解析や機械学習などをもちいてデータ利活用を推進する「データサイエンティスト」「機械学習エンジニア」といった職種があります。

それら職種へ転職する際に、必ずしも資格が必要なわけではありませんが、AI開発やデータ分析の実務経験がない場合など未経験からのキャリアチェンジや、営業や企画などのビジネスパーソンがAI企業に挑戦する際にはプラスに働く場合もあるでしょう。

また、新卒採用で入社を目指す場合は、データサイエンス系の学部や大学院など理系の進路に進みながら、PythonやRなどのプログラミングを習得するとよいでしょう。